子供がいる家庭で単身赴任が決まった場合、子供が不安になったり寂しくなったりしないか心配になると思います。
また、家族との関係もどのように保っていったらいいか不安になるでしょう。
そこで、単身赴任経験のある方に子供との接し方や、子供が寂しくなったり不安にならないような関わり方を細かく聞いてみました。
ぜひ、参考にしてみてください。
単身赴任で子供にかかる負担はどんなこと?
単身赴任が決まった時に一番気になるのが、子供のことではないでしょうか?
特に、子供がまだ小さい場合ですと精神的なショックが大きいといえます。
「お母さんがいるから大丈夫だよ!」と言っても父親と母親の役割は違います。
また、母親よりも父親の方が好きっていう子は、とても寂しがるでしょう。
“お母さんが居ても女性だからお父さんがいないといざという時に不安だな”と思う子もいます。
子供にとってみれば、家族の一員である父親がいない生活なんて想像できないのです。
子供が”父親がいなくて寂しい、不安だよ…。“と思った時にどうすれば良いのでしょう?
寂しく感じたり、不安になったときの対処法
単身赴任で父親がいない状態は、数年続くわけですから家族で乗り越えないといけません。
父親がいないことで「子供が一回り大きく成長するきっかけになるはず。」と母親が前向きな気持ちで生活することが、一番大切です。
自然と子供もそんな母親の姿を見て「頑張ろう!」と思うようになります。
父親がいないから子供に悪影響を及ぼすとデメリットに考えるのはやめましょう。
子供が寂しくなったり、不安に感じた時には母親がギュッと抱きしめてあげて下さい。
これだけで子供の気持ちが落ち着きます。
そして、
・お父さんはお家にはいないけれどもみんなのために頑張っているんだよ!
・お父さんだってて1人なんだから○○ちゃんより寂しいはずだよ!
と教えてあげてください。
単身赴任になったときどのくらいのペースで会えばいい?
父親(夫)は、知らない土地で1人暮らしをはじめ、さらに慣れない環境や人間関係で日々疲れもたまるでしょう。
しかし、できるだけ帰宅できる時には自宅に戻ってあげてください。
ご家庭により自宅と赴任先との距離や職場の休み、仕事の多忙さが違うので一概にどのくらいのペースでとはいえません。
そこで、
・近隣の県でしたら1~2週間に1度
・遠い場合は1ヶ月に1度
の頻度を帰省の目安に帰宅できるといいでしょう。
また、会社で補助が出るような時には福利厚生をフルに活用して、家族の時間を確保することをおすすめします。
ですので、自分の会社では補助が出るのか、出る場合は月に何回までの使用が可能かをしっかりと確認しておきましょう。
家族の時間の過ごし方のおすすめ
帰省する度に家族サービスを毎回していたら体力的にも金銭的にも辛いです。
特別なことを子供にしてあげる必要はありません。
なぜならば、父親がいるだけで子供は嬉しいからです。
と言って「我が家が一番!」とゴロゴロするのはいけません。
子供と公園で遊んであげたり、学校やお友達の話しを聞いてあげてください。
以前と変わらずお家で母親の手料理を食べ、時には外に食事に出掛けるという過ごし方で大丈夫です。
単身赴任前と変わらない生活をしましょう。
また、夏休みや冬休みは子供と一緒に父親(夫)のいる場所にいくのもいいでしょう。
旅行気分で父親(夫)に会えるので意外と新鮮さを感じます。
仕事で疲れている父親(夫)も家族が来てくれることで、体力的に楽になるのでお子さんと思う存分遊んであげられます。
単身赴任で家族の関係性は変わる?
父親が不在になってしまうとやはりいない人の存在は、残念ながら薄くなりがちです。
父親が帰省した際に”うるさいな”と感じてしまう子もいます。
単身赴任であっても毎日うまくコミュニケーションを取らないと溝は深まるばかりです。
一旦溝が出来てしまうと、単身赴任を終えた後の生活にも支障をもたらします。
夫と子供の関係
父親がいない生活に慣れてしまいます。
逆に、父親がいることにストレスを感じるようになる子もいるようです。
小さい頃から長期間に渡って父親がいないことで
・父親との接し方が分からない。
・何を話せばいいのか分からず気まずい。
と感じるようになってしまいます。
こうなってしまうと父親が距離を縮めようと努力してもなかなかうまく行きません。
希薄化した親子関係にならないためにも単身赴任中の親子のコミュニケーションが必要です。
また、日頃から母親(妻)が父親(夫)に対しての、感謝を家にいない時でも言い続けることが大切です。
もし、母親が父親の文句などを、単身赴任で不在のなか家で言っていた場合、子供は母親の影響を受けやすいので父親を嫌うようになります。
単身赴任でいない時こそ父親を褒めることをしてみてください。
そうすることで、父親嫌いの子供になる可能性は低くなるでしょう。
夫と妻の関係
女性は、男性よりもはるかに強いです。
最初は「夫がいなくて心細いわ。」と弱音を言っていた妻も半年もすると変わります。
実際に、現在単身赴任中の夫を持つ私も昔同じ状況だった実家の母も
“夫がいないのが当たり前”
“ちょっと手抜きもできて少し楽”と感じています。
だからと言っても母も私も夫がいないのは、当たり前ですがイヤです。
夫や父は、若干寂しさを感じつつも
“そんなもんだろうな”
と思っています。
単身赴任を経験している立場からみると以前より、女性である妻の立場が絶対に強くなると思います。
子供を1人で守らないといけないという考えから自ずと強くなってしまうのです。
離れていても毎日の連絡が大切!
単身赴任により家族が離れ離れとなることで子供に不安や寂しさを感じさせないためにも毎日、連絡を取り合うことが大切です。
携帯電話の普及によっていつでも、どこにいても連絡を取れるようになりました。
さらに、LINEまであります。
父親が仕事で忙しく電話に出ることができなくても連絡を取る手段を日によって使い分けることも可能です。
特に、我が家で使って便利だったのがスカイプです。
通常の電話ですと電話代も馬鹿になりません。
しかし、スカイプは無料で利用できる上にテレビ電話サービスまであるのです。
スカイプを使うようになってからそれまで夫の不在を寂しがっていた我が家の子供達も、テレビ電話で夫と話せるようになってから以前のような明るさが戻ってきました。
このような、通信をうまく活用することは単身赴任の生活を選択する人にとっては必要不可欠でしょう。
まとめ
単身赴任になると家族と離れての生活になるため、家族関係をどう保ったらいいかの問題が出てきます。
大人同士であれば仕事のためだし仕方ないと割り切ることができますが、子供がいる家庭では子供に与える影響が心配です。
コミニケーションをよく取り、父親との関わりの時間を大切にする。
また、現在はLINEやスカイプなどの通信が発展しているので、うまく活用していくことで単身赴任中でもよい関係を保つことができるでしょう。
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